せとうち暮らし vol,2  豊島編

島の冬は、多かれ少なかれ、
どの島も風との戦いです。
横殴りの海風に吹き飛ばされないよう、
身を縮こませて、ギュッと足を踏ん張る。
そうやって冬の間に硬くなった体を
溶かしてくれるのが「春一番」です。

春先に吹く強い南風のことですが、
もとは猟師言葉だそう。
風の中に春の兆しをみつけるとは、
いかにも海の民らしいお話です。

ところで、
体をほぐすのが春風なら、
心のこわばりをほどいてくれるのは、
人との出会いかもしれません。

島との出会いは、人との出会い。
島の人たちの何気ない一言に、
気づかされたり、励まされたり・・・。

きっと厳しい冬風を、幾度も乗り越えてきたからこそ、
たくましくてあったかい人が多いのかもしれません。
「春一番」に乗って、
あなたも島を訪ねてみませんか?