小道に迫る崖

 直島・家プロジェクトの一部、護王神社

透き通ったガラスの階段が印象的です。

 

護王神社から北へ抜ける小道を進むと……

高原城跡_02

 

両端に高さ3mくらいの崖が迫ってきます。

高原城跡_土塁

この崖のように見えるもの、実は土を盛ってつくられた土塁(どるい)という構造物です。

土塁とは敵の侵入を防ぐために城の周りにつくられたもの。

つまり、ここが城の跡というわけです。

 

土塁の手前、下のほうをのぞくと、土を切り取った大きな窪みが見えます。

高原城跡_堀

(写真では分かりにくいですが……)

この窪みも敵から城を護るためのものです。

 

土塁を抜けると平坦な開けた場所に出ます。

高原城跡

ここには城のメインの建物が建っていたのでしょう。

 

高原(たかはら)城と呼ばれるこの城は、戦国時代、高原氏によって築かれたとされています。

水軍を繰っていた高原氏の城らしく、直島東方の海が一望できます。

高原城跡_海

 

また、高原氏は城のふもとの高田浦に集落を整備しました。

この集落が、家プロジェクトで知られる本村(ほんむら)地区のルーツとされています。

高原城跡_本村

 

直島町-Wikipedia 

 

乗松真也