オリーブの新漬けを食べ比べてみる

オリーブの新漬け

みなさんは、「オリーブの新漬け」ってご存じですか?
日本のオリーブ栽培の発祥地である小豆島では、収穫期の秋から冬にかけて、採れたての新鮮な実を渋抜きして塩漬けした「新漬け」が出回ります。漬物の浅漬けのような感覚でサッパリといくつでも食べられるのですが、これが本当に美味しい!島の人に聞くと「お弁当に必ず入っていた」とか、「食卓に普通に並ぶよ」とか、オリーブってオシャレな食べものというよりは、ほんとに日常食なんですね。かつてはオリーブ農園や島の人たちが自家用につくっていたこの季節ならではのお楽しみだったのですが、最近は市販されるようになり、島外の人でも手に入るようになりました。

さて、前置きはこのくらいにして…。
先日、「せとうち暮らし」の打ち上げに、「ひしお日記」を書いてくれている小豆島の黒島さんが、大きなキャリーバッグを持って現れました。

出張の帰りかな?と思ったら、おもむろに取り入出したるは、山ほどの「オリーブの新漬け」。その数、なんと21種類!?市販品はもちろん、中には島の人が家でつくった個人作もいくつかエントリー。さすがにこれはなかなか手に入らないね。紙面では醤油ソムリエとして島の醤油づくりをレポートしてくれている黒島さんですが、じつは彼女、オリーブオイルソムリエールでもあるのです。

さてさて、いざ「聞きオリーブ」開始。
打ち上げそっちのけで真剣そのもの。
「せとうち暮らし」メンバーの探究心、おそるべし…。


そんなに味が違うのか?と思っていたのですが、食べてみると、たしかに違うんです。どれも微妙に塩加減や熟成度合い、渋抜きの加減が違っていて、中には「ソーセージの味がする」と言った人も。黒島さん曰く、熟成がすすむほど、オリーブ独特の旨味が増すのだとか。やっぱ、食べてみないとわからないですね。今年は天候の影響で例年より数が少ないのですが、一部ネット通販で買えるところもあります。だいたい100グラム600円程度。なくなったら来年の秋までおあずけ。興味のある方は、小豆島、オリーブの新漬けで検索してみて下さいね。

by 小西智都子