大三島で塩をめぐる

『せとうち暮らし』vol.13のキャラバン編集部で訪れた愛媛県の大三島(おおみしま)。

午前中の岡村島(おかむらじま)取材を終えて、午後は塩をテーマに大三島をめぐることに。

伯方の塩工場

(写真:大池翼)

 

「伯方の塩」で有名な伯方塩業の工場では塩づくりを見学。

ほとんどのお客さんは、工場内の見学だけのようですが、一押しは屋外にある施設。

流下式塩田

1970年代まであった流下式塩田(りゅうかしきえんでん)を復元したもの。

この復元プロジェクトの様子は工場内にパネルで展示されていて、その内容は思わずじっくり読みこんでしまうものになっています。

たとえば、社内の各工場から復元プロジェクトのために人材が集められたこと、まずは山から必要な竹を切り出すところからプロジェクトが始まったこと、など。

展示パネルを読んでから流下式塩田を見学すると、竹一本一本にも塩田復元への想いを感じることができます。

 

工場で人気の塩ソフトクリームは仕上げに塩のトッピングを選べます。

塩工場なので、もちろんトッピングを。

塩ソフト

(写真:大池翼)

 

塩ソフトクリームを食べて満足した後、編集部の他のメンバーとの待ち合わせ場所に向かうために大三島を離れて、しばらくしてから取材し忘れたことに気づきました。

集合時間も迫っていたので大急ぎで再び大三島へ。

 

目的地は海岸の防波堤沿いにある大きな円形の石積み。

丸樋(まるひ)と呼ばれるこの施設は、塩田の余分な水を排出していたもの。

現在、丸樋のそばは道路や空き地になっていますが、円形の石積みによって付近に塩田が広がっていたことが想像できます。

日没前になんとかたどり着き、撮影も無事終了。

丸樋

(写真:大池翼)

 

安心して後ろを振り返ると、落ちつつある日と波打つようなうろこ雲が。

大三島_

大三島_夕焼け

移り変わる空の色をしばらく眺めていたため、集合時間に遅れてしまったことは言うまでもありません…。

 

最新号紹介【12月1日発売!】

せとうち暮らし vol.20
発行日:2016年11月
発行元:㈱瀬戸内人

990円 (本体917円、税73円)