せとうち暮らしの人気連載「港食堂へようこそ」。
その中でご紹介した、JR多度津駅にある「構内食堂」のすぐ裏手には、
蒸気機関車（SL）へ水を差すために作られた給水塔が今も残っています。

そういえば祖父が元国鉄社員で多度津駅勤務だったことを思い出し、
久しぶりに会いに行ってきました。

祖父は昔から写真が趣味で、ボロボロのアルバムには当時の写真も残っていました。
給水塔が写っているものはないかと探すと1枚だけ発見！

癖のある手書きのメモには「昭二十六年今上陛下御巡視記念」とあるので、
昭和天皇が香川に来県された時の写真だと思います。

陛下のご到着を今か今かと待ちわびる人々の後ろには、今とそれほど変わらない給水塔。
写真では切れていますが、左側にはもう一基の給水塔も見えます。
あまりにも今と変わらないので少し嬉しくなりました。

10月5日からは瀬戸内国際芸術祭の秋会期が始まります。
多度津港から船が出ている高見島や佐柳島に行かれる方は、
ぜひ最新号でご紹介した「構内食堂」や「水田食堂」にも足を運んでみて下さいね。