~香川のよさこいシーン~

 

"汗と涙"から生まれる感情が、一生のパートナーを決めるとは

~「よさこい連」の場合~ 初心者だらけ。だからこそ入りやすい


 
毎年8月9日~12日まで行われる「高知よさこい祭り」。期間中は、地元高知県はちろん全国から約200チームが集まり、鳴子片手に市内のいたるところでオ リジナルの曲と踊りを披露しながら練り歩くという、迫力満点のイベント。香川県からも6~7チームのよさこい連が毎年出場。そして県内の祭りでは10チームを超える連が演舞しています。いやー、みんな暑い中頑張りますね。練習も厳しくて大変でしょうに、もしかして全員ダンス歴があるんじゃ? 


―いやいや逆ですよ。音楽経験のある人がオーケストラに入るのとは違う。むしろ、よさこいの歴史が浅い地域だからこそ、初心者が入りやすい場なのです。
 


目標を共有する、オトナの部活の先に…!?

 では、2000年に高松初のよさこいチームとして発足した「高松よさこい連」には、どんな人たちがどんなふうに参加しているのでしょうか。春ごろから毎週決 まった時間に練習が始まり、本番前には毎日のように自主練習が行われます。踊り子(参加者)の多くは20~30代(幼児~70代が参加する連もありま す)。平日昼間にどんな高いスーツを着てバリバリ仕事をこなしていても、バッチリメイクで決めていても、練習にはみ~んなジャージ姿。さながら大人の部活 動ですね。ただし学生の部活動と違うのは、「年代を超えた仲間ができる」こと! 
 例えば、子どもが独立してさあ自分の時間!というママさんは、よ さこい1年目にして10代の女の子から「オカン」という愛称で慕われ、「オカン、先週進んだ振りを教えて~」と言い寄るメンバー多数。「賞を獲る」という 共通の目標に向かって一緒に汗を流していると、お互いに同士のような気持ちがわいてくるものです。そんななかで生まれるのが、恋愛。「高松よさこい連」で 知り合って結婚したカップルは、この8年で10組ほど。披露宴では、出し物としてカラオケではなく連のメンバーがよさこい演舞するのがお決まりです。連長 の田中裕志さん(30代
)自身もよさこいラブから結婚した張本人なんですから、信憑性があるでしょ?

 

えっ、君もよさこいやってるの? なんてコトも。

  ここ7~8年で県内のよさこいチームは約10チームに激増。1チームあたり40人~150人として、大げさに見積もればこの香川県に「よさこい人」が 1500人もいるってこと! あなたの周りにも、よさこいチームに入っているという人がひとりやふたり、いませんか? 私は仕事関係だけでもチームを違え て4~5人見つかりました。思わぬところで見つかる繋がり、ちょっぴり嬉しいものです。「出会いがあるなんてウラヤマシー!」なんて言っているあなた、ナ ンパ目的は歓迎されないけれど、今からでも覗いてみる価値はありますよ。