こんにちは、小西です。
ここ数日、調べものをしていて、むかしの瀬戸内海や島に関する本をいろいろ読んでいます。
例えば、わたしたちのご先祖は、いつ頃から「瀬戸内海」としてこの海域を捉えるようになったのか、とか。
初めて瀬戸内海を見た異国の人たちは、この風景の何に感動したのか、とか。
今は海は楽しい場所だけど、ほんの数十年前までは、
海を楽しむ人よりも、海を恐れる人のほうがはるかに多かったとか。
ちょっと角度を変えてみると、
同じ海も、同じ島も、ちょっぴり異国の話のように見えてくるから不思議です。
【オススメ瀬戸内の本】
「瀬戸内海の発見」西田正憲著(中公新書)
万葉の時代から平成まで、古今東西の瀬戸内海の風景に関する資料をひも解きながら、
日本人の風景観の移り変わりを紹介しています。
同じ風景でも時代によって見られ方が違うのがオモシロい。
「宮本常一 旅の手帖<愛しき島々>」 宮本常一著(八坂書房)
日本中を自らの足で歩き、目で見て記録し、「歩く巨人」とも称された
民俗学者・宮本常一の論考の中でも、特に島に関するものを集めた本。
香川は塩飽諸島の島々の話が紹介されています。
「海と日本人」 宮本常一著(八坂書房)
こちらは昭和48年に発行されたもの。
私たちのご先祖が、海とどうやって付き合ってきたかをぐるっと振り返れる。
「海を渡る」ということにありとあらゆる英知が注がれていた時代のお話。