- 面積 1.05k㎡
- 周囲 6.2km
- 標高 121.5m
- 人口 640人(H24.12)
- 学校数 小学校 中学校 1校
- 飲食店 なし
- 店 3軒
- 宿 2軒
- 窓口 観音寺市伊吹支所 ☎ 0875-29-2111
イリコだけじゃない、伊吹島。
瀬戸内海のほぼ中心部、荘内半島沖の燧灘(ひうちなだ)に浮かぶ伊吹島は、周囲を好漁場に囲まれた全国有数のイリコの産地。伊吹島の玄関口、真浦港の東側には、イリバと呼ばれるイリコの加工場がずらっと並んでいます。イリコの原材料となるカタクチイワシの漁が解禁になるのは、6月~8月頃のわずか3カ月間だけ。その時期は、老いも若きも男性も女性もみんなイリコづくりに明け暮れ、島は活気に溢れます。
港から急な坂を上り、高台に開けた島の集落を歩くと、細い道がくねくねと伸び、まるで迷路のよう。これは「道が江戸時代の地割のまま」だからだそうですが、ほんとに迷うのでご注意を。でも路地を曲がるたびに変わる景色は、どこもかしこも風情があって素敵。お気に入りのシャッターポイントを探して歩くのも楽しいですよ。
おすすめスポット
〈 見る 〉
旧伊吹幼稚園跡の建物内に古い漁具や民具などを展示。
伊吹島は平安時代の古い京言葉のアクセントを残しているという
方言の展示も面白い。
島の氏神様。
緑豊かな参道には厳かな中にもやさしい空気が流れていて、
ぜひゆっくり参拝したい。
毎年10月に開催される「秋季大祭」の太鼓台は圧巻。
伊吹島では、出産後の約1カ月間、
厳しい労働を離れて母子だけで共同生活する
「出部屋」という風習があった。
現在は、港を見下ろす跡地に当時の門柱が残っている。
海水の浸食によってつくられた石の門。
島の北端にあり、ぽっかりとあいた穴は
水軍の船出場所だったなど、古い伝説が残る。
島に17ある網本のイリコの加工場。
漁船がイリバに横付けされると、
すぐにイリバ内で海水で茹でて乾燥室へ。
夏になると、島全体がイリコを茹でるい~い匂いに包まれる。
島の北側から見える荘内半島の四季折々の表情に、
島の西側に見える夕日。
晴れた日には本州やしまなみ海道まで見渡せる。
〈 買う 〉
「伊吹いりこ」はもちろん、島外ではなかなか手に入らない、
島の漁師さん御用達のオリジナルTシャツやタオルが買える。
住所:観音寺市伊吹町3-1
☎ 0875-29-2011
営業時間:8時30分~17時
休み:土・日曜、祝日
島で一番大きな商店。
日用品や、飲み物、パン、お菓子、お惣菜などが買える。
伊吹商店特製のふりかけは島土産にぴったり。
住所:観音寺市伊吹町264
☎ 0875-29-2727
営業時間:8時~17時
休み:日曜・祝日
郵便局のすぐ側にあるよろず屋さん。
いつも島のお母さんたちが集まっていて、
楽しそうな話し声が聞こえてくる。
運がよければ、島のお話が聞けるかも。
住所:観音寺市伊吹町992
☎ 0875-29-2348
営業時間:8時~17時 不定休
〈お土産〉
伊吹島で買えるお土産-
伊吹いりこ&べいか買えるお店:伊吹漁協
イリコは大きさによって、大羽・中羽・小羽・かえり・ちりめんの5種類あり、それぞれ使い方も味わいも違う。
また「べいか」の干物は、イリコに混じって茹でられたイカだけを集めた言わばイリコの副産物。イリコの出汁が染みて噛めば噛むほど味わい深い。
イリコ(カエリ80g)300円
ベイカ(70g)400円 -
ふりかけ&いりこのこ買えるお店:伊吹商店
伊吹島のイリコを使った加工品も人気。
ふりかけは、伊吹島のちりめんに海藻やかつおぶし、ゴマなどを独自にブレンド。
いりこのこ(いりこの粉末)はそのままかけてもいいし、煮物に入れると旨みがぐっと増すそう。
ふりかけ210円
いりこのこ150円
〈泊まる〉
真浦港から徒歩2分。家庭的な雰囲気と
島の魚介を豪快に味わう「海賊焼き」が自慢。
昼のおまかせ定食600円は宿泊なしでもOK。
住所:観音寺市伊吹町5-2 ☎ 0875-29-2416
営業時間:ランチ11時30分~ ※3日前までに要予約
休み:無休 宿泊:1泊2食付8000円~
島の高台に建つ眺めが自慢のお宿。
ご主人が素潜りや一本釣りでとった魚介がずらりと並ぶ夕食も楽しみ。
釣り好きな人には釣り船もあり。
住所:観音寺市伊吹町1233-1 ☎ 0875-29-2162
営業時間:ランチ11時30分~ ※2日前までに要予約
休み:無休 宿泊:1泊2食付8000円~
島旅メモ
伊吹島は、昔から受け継がれてきた島の伝統や信仰が、今も色濃く残り、息づいている島です。そのひとつがお祭り。新年には「百手祭り」という弓矢を用いた神事で一年の無事を祈り、初夏には夏越しの行事「お神楽」でケガレを落とし、健康を祈願する。夏には、漁船に恵比寿様を乗せて島を周遊する「港まつり(明神祭)」で賑わい、「伊吹八幡神社」の秋季大祭では豪快な太鼓台が集落を練り歩き、一年の無事と豊漁を感謝する。
こんな風に、島の暮らしに根づいたお祭りが、昔ながらのやり方で、今でも執り行われているのです。他にも、天狗が座ったと伝えられる「天狗岩」や、動かしたら「元の場所に帰りたい」と悲しんで不幸を呼んだという「貝城」などなど、島を歩けば、たくさんの物語に出会えますよ。
ですから、伊吹島へ行くなら、のんびり島歩きがぜひぜひオススメ!なのですが、道が迷路の様に入り組んでいるので気をつけて。…でもやっぱり、迷いながら散策するのも楽しいよね…と、どう過ごそうか迷ってしまう!魅力満載の島なのです。