HON ISLAND
  • 面積 6.74㎢
  • 周囲 16.4㎞
  • 最高標高 203.94m
  • 人口 446人(H25.12)
  • 学校数 小学校1校、中学校1校
  • 飲食店 4軒
  • 商店 5軒
  • 宿 6軒
  • 公衆トイレ 7ヵ所
  • 窓口 塩飽本島観光案内所 ☎ :0877-27-3077

ノスタルジックな町並みが塩飽水軍の歴史ロマンを伝える

瀬戸大橋のすぐ西側に浮かぶ本島は塩飽諸島の中心となる島。周囲の海は潮流が速く、腕のよい船乗りが多く育ったことが島に繁栄をもたらしたとか。戦国時代には塩飽水軍が活躍。江戸時代には海運で栄え、塩飽諸島が自治領であったことを伝える塩飽勤番所、廻船問屋の古い建物が軒を連ねる笠島、島内に残る立派な寺の数々がかつての賑わいを今に伝えます。
島内の観光スポットを巡るには、レンタサイクルがいちばん。笠島まち並み保存地区へ向かう海沿いの道を走れば、瀬戸大橋が間近に望まれ、本島港から西へ向かえば、隣の牛島や対岸の讃岐富士などを眺めながらのんびりとサイクリングを楽しめます。時間があれば民宿に泊まり、地元で採れた海産物を使った料理に舌鼓を打つのもいいでしょう。

島へのアクセス

丸亀港からフェリーで35分(1日4便、片道550円)、高速船で20分(1日4便、片道550円)
本島汽船 ☎ 0877-22-2782 時刻表はこちら

児島観光港から高速船で30分(1日4便、片道640円)
六口丸海運 ☎ 086-474-6199 時刻表はこちら

※港までアクセス:丸亀港/JR丸亀駅から徒歩10分、児島観光港/JR児島駅から徒歩5分

島内交通:徒歩、レンタサイクル、もしくはコミュニティバス。
レンタサイクルは、本島港待合所(☎ 0877-27-3320)で1日500円(別途デポジット料500円が必要。返却時に返金)で借りられる。営業時間は7時から18時まで。
コミュニティバスは、本島港から東へ向かい、甲生・笠島・屋釜へ行く東側ルート(1日5便)と、本島港から西へ向かい、小阪・大浦・生ノ浜へ行く西側ルート(1日6便)の2系統。運賃はいずれも200円(一日券500円)。

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おすすめスポット

※ 営業時間や定休日は変更になる場合がありますので、必ず事前にご確認下さい。

〈食べる〉

所見坊

本島港にもっとも近い食事処。塩飽本島観光案内所が入る「本島パークセンター」内にある。新鮮な魚介類を使った定食がおすすめ。定番のうどんもおいしい。メニューが充実しており、丼物、そば、カレーライスなども食べられる。

住所:丸亀市本島町泊494ー16
☎ 0877-27-3728
営業時間:8時30分~16時30分
定休日:木曜

古民家カフェ 月乃雫

笠島港そばの古民家カフェ。木の温もりを感じさせる和の空間では、コーヒー、スイーツのほか、手作りのピザやグラタン、パスタなどが楽しめる。落ち着いた雰囲気が素敵。

住所:丸亀市本島町笠島365
☎ 090-6286-2279
営業時間:9時~18時
定休日:月~土曜

ギャラリー&カフェ 吾亦紅(われもこう)

笠島まち並み保存地区にある古民家を利用したカフェ。地元の作家による作品を展示するギャラリーを兼ねる。畳敷きの和式に座っていただく、特製の野菜カレーがおいしい。
※冬期休業(12月~2月)

住所:丸亀市本島町笠島
☎ 0877-27-3007
営業時間:11時30分~17時 定休日:日~水曜

レストラン 瀬戸香苑

瀬戸大橋を望む絶好のロケーションにある高台のレストラン。地元でとれた新鮮な魚、野菜を使った会席料理がおすすめ(3日前までに要予約)。宿泊(5月~10月)も可能。
※冬期休業(11月~2月)

住所:丸亀市本島町泊800
☎ 0877-57-8226
営業時間:10時~16時 定休日:月曜

〈 見る 〉

塩飽本島観光案内所

本島港のそば、「本島パークセンター」内にある観光案内所。塩飽水軍の拠点、本島の歴史を知る資料や特産品も購入できる。有志の手になる咸臨丸の大型模型や本島の立体模型などが見どころ。

住所:丸亀市本島町泊494ー16
☎ 0877-27-3077
営業時間:8時~17時
定休日:木曜

ウェブサイト
塩飽勤番所

塩飽領を統治する役所として1798年に設置された。塩飽水軍の歴史資料が数多く展示されている。特に、信長、秀吉、家康から与えられた朱印状は必見。

住所:丸亀市本島町泊81
☎ 0877-27-3540
営業時間:9時~16時
定休日:月曜

笠島まちなみ保存地区

笠島は塩飽水軍の拠点として古くから開かれた港町。
江戸末期から昭和初期に建てられた漆喰塗りの白壁やなまこ壁のある町並みは、
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。
現在、笠島まち並保存センター「真木邸」、
ふれあいの館、文書館「藤井邸」の3軒が公開されている。

(1)笠島まち並保存センター「真木邸」

江戸時代後期に建てられた商家。なまこ壁と2階造りの土蔵が特徴で、入場者には観光案内もしてくれる。笠島に出かけた際には、まずここを訪れたい。

住所:丸亀市本島町笠島256
☎ 0877-27-3828
営業時間:9時~16時
定休日:月曜(1、2月は土・日・祝のみの開館)
料金:200円(3館共通入館券)

(2)ふれあいの館

笠島まち並保存センターの向かいにある廻船問屋の建物。

住所:丸亀市本島町笠島

(3)文書館「藤井邸」

江戸時代後期の建物。
塩飽関係の文書や絵図などを展示するため「文書館」を名のる。

住所:丸亀市本島町笠島

遠見山展望台

笠島にある尾上神社から伸びる山道を10分ほど登ると遠見山山頂に着く。
標高110mの山頂から見える瀬戸大橋や
瀬戸の島々の風景は見事のひとこと。

正覚院

「山寺」の愛称を持つ正覚院は、行基の開基と伝えられ、約1300年の歴史を持つ古刹。本尊は秘仏だが、塩飽大工の手になる建物、彫り物を見ることができる。毎年7月第3日曜日に行われる火渡りの荒行がよく知られている。

住所:丸亀市本島町泊842
☎ 0877-27-3204

ウェブサイト
水見色小学校

本島小学校の旧西分校を映画「機関車先生」の撮影のために修復したもので、
劇中の「水見色(みずみいろ)小学校」
という名がそのまま残されている。

住所:丸亀市本島町尻浜740

木烏(こがらす)神社

日本武尊に縁のある烏を祀る神社。
境内には江戸末期に建てられた芝居小屋、千歳座が残る。
金比羅金丸座に携わった塩飽大工が建てた立派なもの。

住所:丸亀市本島町泊670

〈 買う 〉

〈お土産〉

  • 本島観光案内所で買えるお土産タイラギ貝ひもと香川本鷹の佃煮
    本島で採れた天然タイラギ貝の貝ひもに、手島でしか栽培されていない幻の唐辛子、香川本鷹を加えて作られた無添加の佃煮。ピリリと辛く、ごはんがすすむ。
    650円
  • 笠島まち並保存センターで買えるお土産本島いろはかるた
    塩飽本島の歴史や伝承を題材に、本島に暮らす北分玲子さんが制作したカルタ。失われつつある島の暮らしが素朴なタッチで描かれている。
    800円

〈泊まる〉

やかた船

笠島まち並み保存地区にある築140年の古民家の宿。静かに島でのひとときを楽しむことができる。島の食材をふんだんに使った料理も魅力で、予約すれば食事のみの利用も可能。

住所:丸亀市本島町笠島302
☎ 0877-27-3578
宿泊:1泊2食付8500円~
※食事・宿泊とも要予約

ウェブサイト
塩飽家

明治時代に建てられた築100年以上の古民家を利用した宿。すぐ目の前には瀬戸内海が広がり、夏は思う存分、海水浴を楽しめる。予約すれば昼食のみの利用も可能。

住所:丸亀市本島町泊693
☎ 0877-27-3877
宿泊:1泊2食付6500円~
※食事・宿泊とも要予約

ウェブサイト
大倉邸

江戸時代後期に建てられた古民家を利用した自炊の宿。和室3部屋があり、広い裏庭もある。なお、生鮮食品を購入できる店は近くにないので、本島へ渡る前に用意したい。

住所:丸亀市本島町笠島
☎ 0877-27-3828(笠島まち並み保存センター)
宿泊:素泊まり3000円~(1日1組、最大15名まで)
※宿泊は要予約。1、2月は土、日曜のみ

島旅メモ

備讃瀬戸に浮かぶ大小28の島からなる塩飽諸島。その中心となるのが塩飽水軍の本拠地として栄えた本島です。戦国時代には、信長、秀吉、家康の3人の天下人に重用され、自治を許されました。徳川幕府から統治を任された御用船方は「人名(にんみょう)」と呼ばれ、この人名の中から選ばれた4人の年寄が交代で政務を執ったそうです。この年寄らの墓(写真上)が本島中学校の脇にあります。

また、幕末には咸臨丸に塩飽諸島出身の水夫35名が乗り組み、太平洋を渡るという快挙を成し遂げました。彼らの偉業を称えて造られた顕彰碑と咸臨丸を模したオブジェ(写真下)が本島港に建てられています。

歴史と文化を今に伝える塩飽本島。本島の旅は歴史に想いを馳せることで、いっそう深まります。