- 面積 2.56k㎡
- 周囲 6.6km
- 標高 297m
- 人口 43人(H22)
- 学校数 なし
- 飲食店 なし
- 店 なし
- 宿 1軒
- 公衆トイレ 1ヵ所
- 窓口 高見出張所 ☎ 0877-34-3101
石垣と迷路のような路地、2つの集落を歩く島。
〒マークと3本のストライプがかわいい新なぎさ号に乗ること25分。海の上に三角形のシルエットが見えてきたら、それが高見島です。急斜面に自然石を積み上げた石垣が築かれ、江戸時代中期からの伝統的様式を持つ家々が残る浦集落と、海に近く昔ながらの漁村の風景を持つ浜集落があります。「男はつらいよ」「瀬戸内少年野球団」などの映画のロケ地にもなった浦集落へは港から北へ、高見島郵便局を過ぎてすぐ左手に見える坂道を登ります。迷路のような路地に行き先を見失いそうになったら、道の要所に手作りの案内板があるので、確認しながら歩くと便利です。港を南へ海沿いに歩けば、八幡宮や西浦大師堂、海と島々の景色が待っている浜集落です。どちらの集落にも両墓制の風景が残っています。
多度津港からフェリーで約25分(片道490円)
三洋汽船 ☎ 0865-63-3131 時刻表はこちら
島内交通:徒歩のみ。島内の各所に手作りの案内板が設置されているので、
それを目印に歩くと便利。
おすすめスポット
〈 見る 〉
高見島巡りのスタートは、
まずこの案内図を見てからがオススメ。
どこに何があるか、
だいたいの位置がわかるので巡りやすくなる。
港から浦集落へ。
坂道や路地を歩いて10分ほど。
映画のロケ地にもなったお寺。
石段や境内から眺める瀬戸内海が美しい。
大聖寺で海の眺めを楽しんだ後、鐘楼門の上を見ると…。
えいやっとと一人で頑張って屋根を支えている力士像に会える。
その美しい勾配は、まるでお城の石垣のよう。
アメリカで成功をおさめた島出身の方が建てたという民家。
大聖寺に向かう途中にある。
流行病を防ぐために明治時代に建てられたという神社。
斜面に石垣と民家が立ち並ぶ
浦集落の北の端にある。
浜集落にある高見島の氏神様。
宝暦5年(1755)に八幡宮に奉納された弁財船の模型和船は、
多度津町立資料館で見ることができる。
高見八幡宮の前を通り、
志々島や粟島を眺めながら海岸線を歩くこと約20分。
岩には弘法大師のお姿が映るとか。
遺体を埋葬する「埋め墓」と霊魂を祭る「参り墓」。
一人に2つのお墓を作る両墓制という習わし。
高見島には浦集落と浜集落にそれぞれあります。
〈泊まる〉
潜水漁師の森田さんが営む、島唯一の民宿。
希望すれば地域の伝統食である茶粥を食べることができる。
食事のみの利用可。
住所:仲多度郡多度津町高見1698
☎:0877-34-3236 宿泊:一泊三食付一人8000円
※食事、宿泊とも2日前までに要予約。
島旅メモ
浦集落と浜集落。高見島に訪れるたび、今日はどっちから歩こうか迷います。そんな時はまず、浦集落の大聖寺を訪れるようにしています。大聖寺の石段の一番上に座って瀬戸内海を眺めながら、次はどこに行こかと考えます。思えば高見島には、観光のために作られたものがありません。石垣の町並み、漁港、荷物を運んだケーブルの跡、両墓制…。歩きながら目にするのは、すべて島の人たちの暮らしから生まれた風景です。だからでしょうか。歩くほどに、なぜか懐かしくなって、帰りのフェリーに乗り込む頃には、今度はいつ来ようかと考えていたりします。
瀬戸内国際芸術祭2013の舞台として多くの人で賑わった高見島はいま、静かな日常をとり戻しています。のんびりゆっくり、高見島に会いに来てください。島内に飲食店や商店、自動販売機はありません。飲み物、お昼ごはんなどの用意をお忘れなく。